ノハナショウブの観察会を行いました
2006/06/17
6月17日(土)、壬生野小学校の児童31名と、保護者の方11名の参加のもと、まちづくり協議会主催のノハナショウブの観察会を実施しました。
昨年も実施しましたこのノハナショウブの観察会は、西之澤地区に自生している県天然記念物指定のノハナショウブの保護を目的に、随所に散らばる株を数えたり、その様子をスケッチしたりして、その実態を地域として把握していこうという取り組みです。
毎年、このノハナショウブは6月の10日から20日頃が見頃で、今回、観察会を実施した6月17日には群生地一面に咲く美しいノハナショウブを見ることができました。当日はその前日まで雨の予報がなされていましたが、観察会を実施した午前中は雨が降ることもなく、無事に各班に分かれての観察と、色とりどりのスケッチを終えることができました。
各班に分かれての観察では、4つの班に分かれ、AからCの3コースを自生のノハナショウブの株と花を数えて歩きました。Aコースは平池から通池周辺、Bコースは中之池周辺、Cコースは花地蔵池周辺を中心に、全部で150程の自生株を数えることができました。数えた花の数は実に1600にも上りました。
その後、各自が画用紙と色鉛筆を手に、群生地内のノハナショウブのスケッチを行いました。それぞれが間近の花をじっと見ながら、ゆっくりと時間をかけ、大人も子供も一緒になって、個性豊かで色鮮やかなノハナショウブを描いてくれました。今回のスケッチについては小学校の夏休み期間中、壬生野郵便局にて掲出予定です。是非、みなさんにご覧になっていただければと思います。
観察会終了後は、今年も西之澤集会所で、豚汁、おにぎり、トマト(とれたての美味しいトマトをヤマギシ会さんからいただきました)の昼食を、みんなで一緒にいただきました。たくさん歩いて減ったお腹のリクエストで、つぎつぎにおかわりの手が伸びました。この観察会は最初にも書いたように、ノハナショウブの観察を通してその保護につなげていくことを目的としていますが、大人と子供が同じように歩き、同じようにスケッチをして、そして一緒になってご飯を食べる機会としても、今後みなさんの協力を得ながら続けていければと思います。
西之澤のノハナショウブ群落について
西之澤のノハナショウブは、昭和30年4月8日、県の天然記念物に指定されました。その後、平成2年以来の西之澤での工場敷地造成に伴い、平池周辺一帯に自生していたノハナショウブのうち、造成地域内のノハナショウブを関係者の協議により、現在の場所に移植することになり、川西の居附萬亀男さんの手により長年お世話いただき、その間に今日見られるまでの見事な群落を形成するに至りました。現在、萬亀男さんはお亡くなりになられ、そのご子息の繁亀さんご夫婦やお孫さんが熱心に管理をしてくれています。
ノハナショウブの見頃は毎年6月の10日から20日頃です。みなさんも是非、毎年この時期には、昔ながらの姿を残すノハナショウブを見に行かれてはいかがでしょうか。
※ノハナショウブ群生地の場所についてはこのホームページの「壬生野マップ」をご覧ください。